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酸化亜鉛 さんかあえんzinc oxide

翻訳|zinc oxide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化亜鉛
さんかあえん
zinc oxide

化学式は ZnO。単結晶は無色透明で,粉末白色。光導電性を示すのでエレクトロファックスの乾式複写紙に塗布されている。電子ビームによって明るく緑色に発光する。低抵抗率の粉末が得られるので,電子の帯電がなく,低速電子線による発光が可能であること,しかも効率がよいことが特長である。このためケイ光表示管のケイ光材料に用いられている。スパッタリング技術によって圧電性を示す薄膜が得られるが,これを利用した表面弾性波フィルタ,共振子などが製作されている。 (→II-VI族化合物半導体 )  

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百科事典マイペディアの解説

酸化亜鉛【さんかあえん】

化学式はZnO。比重5.47〜5.78,融点約2000℃(加圧下),昇華点1725℃。亜鉛華,亜鉛白とも。白色の粉末。熱すると425℃で黄色となるが冷やすと白色になる。

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デジタル大辞泉プラスの解説

酸化亜鉛

亜鉛の酸化物薬剤では抗炎症作用があり、皮膚塗布薬などに含有

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世界大百科事典 第2版の解説

さんかあえん【酸化亜鉛 zinc oxide】

工業薬品,医薬品としては亜鉛華または亜鉛白とも呼ばれる。化学式ZnO。鉱物としては紅亜鉛鉱が存在するが,ほとんどアメリカのニュージャージー州のみに産する。工業的には,高温における亜鉛蒸気と空気との反応を利用して製造される。白色粉末。425℃に加熱すると黄色に変化するが,冷えると元の白色に可逆的に戻る。結晶は六方晶系のウルツ鉱型結晶構造(比重5.7)であるが,高圧(≌100kbar)では塩化ナトリウム型構造(比重6.9)になる。

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大辞林 第三版の解説

さんかあえん【酸化亜鉛】

亜鉛を燃焼させるか、あるいは硝酸亜鉛または炭酸水酸化亜鉛を加熱すると生じる白色の粉末。結晶は六方晶系。化学式 ZnO 水には難溶。希酸にも濃アルカリにも溶解する両性酸化物。白色顔料・化粧品・外傷用医薬に用いる。亜鉛華。亜鉛白。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化亜鉛
さんかあえん
zinc oxide

酸素と亜鉛の化合物。工業薬品、医薬品、顔料などとしては亜鉛華、亜鉛白などということが多い。天然には紅亜鉛鉱として産する。[中原勝儼]

製法

シュウ酸亜鉛ZnC2O4を400℃で熱分解するか、塩基性炭酸亜鉛ZnCO33Zn(OH)2を熱分解させてつくる。工業的には金属亜鉛を燃焼させてつくる。[中原勝儼]

性質

純粋なものは常温で無色の結晶(紅亜鉛鉱は六方晶系)ないし粉末。250℃以上に加熱すると黄色になるが、冷えるともとに戻る。強熱すると1気圧では約1300℃で昇華が始まる。可視光はよく反射するが、紫外線はよく吸収する。太陽光でリン光を発するが、陰極線、陽極線などで緑色、紫色などの発光をし、加熱すると白色の熱発光をする。真性半導体である。少量の遷移金属をドープ(添加)するとリン光体となる。加熱しても分解しない。両性酸化物で、酸には溶けて亜鉛塩、水酸化アルカリ水溶液に溶けて亜鉛酸塩をつくる。またアンモニア水、炭酸アンモニウム水溶液にも錯塩をつくって溶ける。酸化コバルトCoOと灼熱(しゃくねつ)すると、コバルトグリーンとよばれる顔料が得られる。[中原勝儼]

用途

白色顔料としてペンキ、絵の具などとして用いられる。そのほかセメント、エナメル、乳濁ガラスなどとしての用途があり、ゴム充填(じゅうてん)剤などにも使われる。粒子の細かい上質のものは医薬品、化粧品、歯科充填剤として用いられており、メタノール(メチルアルコール)合成用触媒でもある。[中原勝儼]

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世界大百科事典内の酸化亜鉛の言及

【亜鉛華】より

酸化亜鉛ZnOの工業薬品,医薬品,顔料などとしての別称。亜鉛白ともいう。…

【殺菌剤】より

…眼科の点眼薬や耳鼻科でアフタなどの治療に使われる。酸化亜鉛は軟膏用に,硫酸鉛は農薬用殺菌剤として使われる。また固型セッケンに添加して殺菌効果をもたせるための薬剤として,ヘクサクロロフェン(G‐11)やテトラメチルチウラムジスルフィドあるいはビチオノールなどがある。…

※「酸化亜鉛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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