スカンジナビア航空会社(読み)スカンジナビアこうくう(英語表記)Scandinavian Airlines System

改訂新版 世界大百科事典 「スカンジナビア航空会社」の意味・わかりやすい解説

スカンジナビア航空[会社] (スカンジナビアこうくう)
Scandinavian Airlines System

スウェーデンデンマーク,ノルウェー3国合同の航空会社。航空会社コードはSK。SAS(サス)と略称する。1946年,大西洋横断路線開設のため,スウェーデンのSwedish Air Lines,デンマークのDanish Air Lines,ノルウェーのNorwegian Air Linesの3社がそれぞれ3対2対2の割合で出資して設立したコンソーシアムで,ストックホルムに本社を置く。旧3社は持株会社となったが,各社の資本構成は政府対民間の比率1対1である。路線網は3国をはじめコペンハーゲンを中心にヨーロッパ,アフリカ,南・北アメリカ,中近東極東に及び,オセアニアを除く世界各地に運航している。日本へは1951年より乗り入れている。57年に北極経由で日本およびアメリカ合衆国西岸に至るルートを最初に開いた航空会社として知られる。タイ国際航空の株を所有して技術援助を行うなど,発展途上国などの航空会社への援助に積極的である。売上高649億スウェーデン・クローネ(2002年12月期)。
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世界大百科事典(旧版)内のスカンジナビア航空会社の言及

【デンマーク】より

… デンマークの交通機関は国土が狭いため,道路・鉄道網ともよく発達し,鉄道敷設は1930年以来,原則的に首都圏の電車区を除いては停止され,経済効率のよくない路線は,バスの運行に置き換えられ,1995年末現在の総延長は国鉄2346km,私鉄494kmとなっている。また,デンマーク国内最大の航空運輸会社(DDL)は,スウェーデンのABA,ノルウェーのDNL両社と共同で,スカンジナビア航空(SAS)を運営している。
【社会】
 1864年のドイツに対する敗北によって実力による北部スリースウィー奪還の可能性が完全に消滅し,70年代以降,デンマークでは小国としての認識が芽生え,平和主義的傾向が生ずる。…

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