極東(読み)キョクトウ

百科事典マイペディアの解説

極東【きょくとう】

Far Eastの訳語。歴史的に,ヨーロッパからみて近い東洋である近東のさらに東方の地域をさした呼称で,近東や中東と同様,明確な地理的区分ではない。しかし現在では東アジアの国々をさして使われる。日本,中国,韓国,朝鮮,モンゴル,シベリア東部が含まれるが,東南アジアについては見解が異なる。
→関連項目アジア近東

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世界大百科事典 第2版の解説

きょくとう【極東 Far East】

東アジア諸国およびその周辺地域の総称で,一般には日本,中国,朝鮮,モンゴル,東シベリアなどを指すが,ときには東南アジアまでも含めることがある。もともとこの言葉はヨーロッパからみて東洋の最も遠い地方を意味し,〈近東〉〈中東〉などと同じく確定した地理的範囲を示すものではない。16世紀におけるポルトガル人のインド,中国,日本等への航海以後,漠然と東アジア地域を意味する〈極東〉の概念が生まれ,オランダイギリス,フランス諸国の東洋進出によってこの言葉はヨーロッパでは一般的な用語となった。

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大辞林 第三版の解説

きょくとう【極東】

〔Far East〕 ヨーロッパからみた名称で、東洋の最も遠い地域をいう。中国の東半分、朝鮮・東シベリア・日本などをさす。極東地方。東アジア。 → 中東近東

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

極東
きょくとう

Far Eastの訳語。太平洋に臨むアジア東部の地域。ヨーロッパからみて、もっとも東方にある地域という意味。狭義では、日本、朝鮮半島、シベリア東部、中国の範囲をさし、広義では、これに東南アジア、南アジア、ロシア連邦東部を含めてよぶこともあるが、近東、中東などと同様、漠然と用いられる場合が多い。
 なお、日米安全保障条約第6条に、「極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため」アメリカ軍は日本での施設・区域を使用しうるとされており、わが国のいわゆる防衛問題において、この「極東」の範囲が論議の対象となってきた。この問題に関しては「日米安全保障条約」の項を参照されたい。[青木千枝子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょく‐とう【極東】

[1] 〘名〙 東方のはて。〔広益熟字典(1874)〕
※戦後の文学(1895)〈内田魯庵〉「日本は世界極東(キョクトウ)に偏在せし為に」
[2] (Far East の訳語) 西欧諸国から見て、アジアの最も東方の地域の称。東アジア(日本、中国など)、シベリア最東部の地域。
列国の共敵(1904)〈須崎黙堂〉「更に極東に於ける露西亜を見るときは、啻に列国の同類に非るのみならず、寧ろその共敵たるを見る」

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