スペンサー連(読み)スペンサーれん(その他表記)Spenserian stanza

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スペンサー連」の意味・わかりやすい解説

スペンサー連
スペンサーれん
Spenserian stanza

イギリス詩人 E.スペンサーが『神仙女王』で初めて用いた詩形名称。9行で1連,押韻形式は ababbcbcc,最後の1行だけが弱強六歩格で他の行は弱強五歩格。この長い最後の行で1連の意味を締めくくって次の連に進む形式は,長詩に適するものとしてキーツバイロンにも愛用された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスペンサー連の言及

【神仙女王】より

…しかし,〈聖性〉〈節制〉〈貞節〉〈友情〉〈正義〉〈礼節〉を寓意的に表す騎士たちが第6巻まで活躍しただけで終わった。〈スペンサー連〉と呼ばれる9行1連型式を重ねて,流れるような音楽美にともなわれる詩行は,ルネサンス人好みのページェントの絵画美を見せるが,全編を新興国イギリスの政治意識,キリスト教新教徒の倫理観念が支配している。【川崎 寿彦】。…

※「スペンサー連」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む