スポーツマン綱領(読み)スポーツマンこうりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スポーツマン綱領」の意味・わかりやすい解説

スポーツマン綱領
スポーツマンこうりょう

アマチュアスポーツにおける倫理規程。1953年スポーツ振興会議が作成し,日本体育協会(→日本スポーツ協会)が周知徹底をはかった。綱領では,スポーツを行なう者の精神とそれを取り巻く環境が清らかであることの必要性が説かれ,美しいスポーツマンシップはそうした世界のなかで生まれるとしている。競技者に対しては社会的名声や物質的な利益を得ようと考えず純粋にスポーツに取り組み,競技場にあるのと同じ精神と態度でりっぱな社会人でなければならないこと,さらに審判に対しては公正さを,競技を見る者に対しては応援の際に感情的にならないことなどを求めている。1971年「アマチュア規程」の改定および「アマチュア規定」への呼称変更にあわせて制定された「アマチュア・スポーツのあり方」がスポーツマン綱領に取って代わった。(→スポーツ憲章

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