セツ・くず・いさぎよい(漢字)

普及版 字通 の解説


人名用漢字 10画

(異体字)
9画

[字音] セツ
[字訓] くず・いさぎよい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(肖)(しよう)。細小の肉。〔説文〕八上に「動作すること切切たるなり」とし、(きつ)に従う字とする。「(いさぎよ)しとせず」のように、否定形に用いることが多い。

[訓義]
1. くず、こな、くだく、くだける。
2. つとめる、いそしむ、つつしむ、かえりみる。
3. いさぎよい、いやしくもする、やむをえない。

[古辞書の訓]
名義抄 クダク・クダケ・スナホニ・スクナシ・イタハル・クヅ・モノノカス・ウヤマフ・イサギヨシ・コトゴトクニ

[声系]
〔説文〕に声としてなど二字を収める。は〔説文〕六上に「限なり」とするが古い用例もなく、楔の俗字であるという。

[語系]
syetは同声。は切・砌tsyetと声義近く、その系統の語であろう。切断面のように区切りのある意とみられ、も切肉の意であろう。は切り開いた肉、ならば筋肉である。

[熟語]

[下接語]
・鋸・玉・金・瓊・香・瑣・砕・繊・蠹・氷・不・木

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報