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タイバーン タイバーンTyburn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タイバーン
Tyburn

イギリスのロンドン郊外にあった処刑場。中世以来ロンドンやミドルセックス州で死刑を宣告された刑事犯人を絞首刑にする刑場で,処刑は公開であった。18世紀には処刑見物が見世物のようになり,処刑日にはニューゲート刑務所からの約 4.8kmの道中に市民が並び,刑場はお祭り騒ぎであったといわれる。1783年処刑場がニューゲート刑務所に移され,閉鎖された。今日その跡地はハイドパークの一部になっており,マーブルアーチが建っている。

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世界大百科事典内のタイバーンの言及

【死刑】より

…〈祭り〉であるから娯楽的要素はつねに存在したが,18世紀のイギリスでは,その要素が極度に展開し,主要な民衆娯楽の一つとなった。たとえば,有名な怪盗ジャック・シェパードJack Sheppardが1724年11月16日に処刑されたときは,刑場のタイバーン(ロンドン西部)は約2万の見物客で埋まり,ニューゲート監獄から引回しの行列が通る目抜き通りのフリート街,ホーボーン街は,着飾った貴婦人,紳士からぼろぼろの下層民まで,人波で身動きできない混雑だったと伝えられる。物売りは店を出し,罪人,事件についてのパンフレットなどが売られ,J.ゲイ著《三文オペラThe Beggar’s Opera》のモデルの一人となる悪漢ワイルドJonathan Wildなどは見物人が投げつけるように,死んだ犬,猫,ネズミ,腐った卵などをロンドン中から集めて売りつけたようで,それは完全に観客参加の総合ショーと化していた。…

【ハイド・パーク】より

…オックスフォード通りに面する北東隅にマーブル・アーチ(ジョン・ナッシュ設計)があり,その内側は日曜ごとに素人政論家が演説をぶつスピーカーズ・コーナーである。このあたりは1196年から1783年まで続いたイギリス最大の処刑場タイバーンTyburnの跡でもある。南東隅はハイド・パーク・コーナーとよばれており,ウェリントン公の邸宅があって,いまは博物館になっている。…

※「タイバーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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