タミルナードゥ州(読み)タミルナードゥ(英語表記)Tamil Nadu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タミルナードゥ州」の意味・わかりやすい解説

タミルナードゥ〔州〕
タミルナードゥ
Tamil Nadu

インド南部にある州。旧称マドラス州。州都チェンナイ (マドラス) 。北西部はウェスタンガーツ山脈の一部,東はインド洋,ベンガル湾にのぞみ,海岸沿いに平野が広がる。イギリス統治時代には,アンドラプラデーシュ州,マイソール州 (当時) ,ケララ州の一部も含めてマドラス管区を構成していたが,独立後,範囲が縮小され,1956年マドラス州として発足。 68年に州名を変更。住民の大部分はタミル人でタミル語を使用。政治的には反バラモン運動に源を発した地域政党が,州自治権拡大を要求し,ヒンディー語使用を強制しようとする北インド至上主義に反対して,タミル人の利益を優先する政策をもって州政府を運営している。主産業は農業で,タンジョール平野など水利のよい米作地帯を有し,綿花,サトウキビの栽培が盛ん。山地では茶,コーヒー,ゴムを栽培。林業も盛んでビャクダンシタン産出。鉱産資源としてクロム鉱,雲母,ボーキサイト,鉄鉱石などの埋蔵がある。面積 13万 58km2。人口 5563万 8318 (1991) 。

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