タル・イ・バクン遺跡(読み)タル・イ・バクンいせき(英語表記)Tall-i-Bakun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タル・イ・バクン遺跡
タル・イ・バクンいせき
Tall-i-Bakun

イラン南西部のファールス地方にある先史時代の遺跡。 1932年シカゴ大学オリエント研究所の A.ラングスドルフ,D.マッカウンらによって調査された。A丘とB丘から成る。B丘は新石器時代初め頃の遺跡,A丘はシアルク3期 (前4千年紀) と同時代の遺跡である。A丘からは長方形の粘土壁の住居址が発掘され,淡黄色の地に黒色系の塗料で動物文や幾何学文を描いた彩文土器やボタン形印章が発見された。尖底深鉢の土器の外面に野生の羊の角を様式化して螺旋状に描いた彩文土器は,イランの先史文化を代表する作品である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android