外面(読み)ガイメン

デジタル大辞泉 「外面」の意味・読み・例文・類語

がい‐めん〔グワイ‐〕【外面】

物の外側の面。⇔内面
外から見えるようす。見かけ。うわべ。「外面を飾る」⇔内面
[類語]表面上面皮相上辺外見がいけん外見そとみ外面そとづら外面的平面的化けの皮外形表向き見掛け外観みてくれ見た目見栄えなりふり体良く空空しい白白しいわざとらしい心にもない受け流す取り繕う繕う猫をかぶる見せかけ表面的薄っぺら浅薄あさはか名目的外貌輪郭格好かたち形状姿すがた姿形すがたかたちなりなりかたち様子身なり服装風体ふうていスタイル姿勢姿態体勢かた振りポーズ身振り所作しぐさ素振り思わせ振り演技ジェスチャー

げ‐めん【外面】

外側。表面。がいめん。
表面にあらわれた顔つき。うわべ。外見

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精選版 日本国語大辞典 「外面」の意味・読み・例文・類語

がい‐めんグヮイ‥【外面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の外に向いている面。外側。⇔内面
    1. [初出の実例]「その建築全体柱梁等みな鉄をもって造り玻瓈(はり)をもって外面(グヮイメン)を張り詰めたる故」(出典西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五)
    2. [その他の文献]〔雲笈七籖〕
  3. 外から見えるようす。見かけ。外見。⇔内面
    1. [初出の実例]「あるもんにいはく、ぐゎいめんただぼさつ、ないしんにょやしゃといへり」(出典:伊勢物語知顕抄(1200‐86頃)下)

そと‐づら【外面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外部の表面。ものの外に向いている面。がいめん。
  3. 外部の人との応対などに見せる顔つきや態度。⇔内面(うちづら)
    1. [初出の実例]「一旦『そと面』となれば、顔・声・身振り、どこにひとつ、陰鬱のイの字、不景気のフの字なぞ、薬にしたくとも見出せなくなって了ふ」(出典:多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉初雪の夜)
    2. 「Tがひょうきん者としての外面(ソトヅラ)のしたにおそろしくきまじめで、人間的な素顔をかくしている」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉鎮魂・モスクワ郊外六十キロ)

げ‐めん【外面】

  1. 〘 名詞 〙
  2. そとがわ。表面。がいめん。
    1. [初出の実例]「知音の朋類に至るまで此の地蔵尊を拝敬せぬ人を、或は恨み、或ははづかしめけるほどに、心中は不染とも外面(ゲメン)を信ずる体にするもあり」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)六)
  3. 表面に現われた顔つき。顔かたち顔色。うわべ。
    1. [初出の実例]「外面(ゲメン)夜叉(やしゃ)なれども、内心菩薩ぞかし」(出典:読本・近江県物語(1808)四)

と‐の‐も【外面】

  1. 〘 名詞 〙 家の外側。戸外。
    1. [初出の実例]「外方(トノモ)にては怖ろしとまでに聞きし 雪崩の音も全たく止み」(出典:蓬莱曲(1891)〈北村透谷〉二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「外面」の意味・わかりやすい解説

外面
そとも

蘇洞門」のページをご覧ください。

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