日本大百科全書(ニッポニカ) 「ターマン」の意味・わかりやすい解説
ターマン
たーまん
Lewis Madison Terman
(1877―1956)
アメリカの心理学者。インディアナ州の生まれ。師範学校卒業後教員生活に入ったが、さらにインディアナ大学、クラーク大学で学んだのち、ロサンゼルス師範学校教授を経てスタンフォード大学教授となった。フランスの「ビネー‐シモンの知能検査」を改訂して、1916年「スタンフォード改訂ビネー検査」を発表した。これは、シュテルンの提案した知能指数(IQ)による表示法を採用して、標準化したものである。1937年と1960年に改訂され、今日でも代表的個人知能検査とされている。また、高知能者を35年間追跡研究したことでも知られる。著書に『The Nature of Intelligence and Principles of Cognition』(1923)、『The Abilities of Man, their Nature and Measurement』(1927)など。
[肥田野直]