ダゲッソー(その他表記)Henri-François d'Aguesseau

改訂新版 世界大百科事典 「ダゲッソー」の意味・わかりやすい解説

ダゲッソー
Henri-François d'Aguesseau
生没年:1668-1751

フランスの法律家,政治家。法曹名家からパリ最高法院Parlement検事に抜擢され(1691),検事長(1700)を経て大法官chancelierを長く務めた(1717-50)。ジョン・ローや枢機卿デュボア(1656-1723)との対立から一時隠遁を強いられたが(1718-20,1722-27),とくに贈与(1731),遺言(1735)等に関する王令の起草による法統一への尽力は重要である。博学雄弁でドママールブランシュにも師事した。志操堅固なガリカニスト(ガリカニスム)であり,リベラルな改革精神の点で18世紀ブルジョアジーの立場を象徴し,大革命の法律政策もその流れをくんでいる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 北村

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む