チーリエン(祁連)山脈(読み)チーリエンさんみゃく(英語表記)Qilian shanmai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チーリエン(祁連)山脈」の意味・わかりやすい解説

チーリエン(祁連)山脈
チーリエンさんみゃく
Qilian shanmai

中国北部,カンスー (甘粛) 省とチンハイ (青海) 省との境界にある山脈クンルン (崑崙) 山脈の最も北の支脈にあたり,北西から南東方向の多数の平行した山脈から成る。主峰のチーリエン山は標高 5547mで,平均標高は 4000mをこえる。 4500m以上は年間を通じて雪におおわれ,氷河も発達。ルオ (弱) 水,シューロー (疏勒) 河,シーヤン (石羊) 河などの内陸河川が源を発し,北麓にホーシー (河西) 回廊のオアシス地帯を涵養。ホーシー回廊の南壁にあたることから「南山」の呼び名でも知られている。ホワン (黄) 河支流のタートン (大通) 河の谷は肥沃な農業地帯となっている。「万宝山」と呼ばれるほど地下資源が豊富で,北麓のユイメン (玉門) 市で石油が大規模に採掘され,タートン河谷で炭田が開発されている。

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