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テレフォス Tēlephos

世界大百科事典 第2版の解説

テレフォス【Tēlephos】

ギリシア伝説で,小アジアのミュシア王。ヘラクレスの子。トロイア遠征のギリシア軍が誤ってミュシアに上陸したとき,これを迎え撃ってアキレウスの槍に傷つけられたが,デルフォイで〈傷つけたものがまたいやすべし〉との神託を得たためアキレウスのもとを訪れ,彼の槍の錆によって傷をいやされた。テレフォスはその返礼としてギリシア軍にトロイアへの航路を教えたという。エウリピデスはこの話に取材して悲劇《テレフォス》(前438上演,現存せず)をつくったが,そのあまりにも写実的なせりふは喜劇詩人アリストファネスの大いに揶揄(やゆ)するところとなった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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