テレンチウス(その他表記)Terentius Afer, Publius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレンチウス」の意味・わかりやすい解説

テレンチウス
Terentius Afer, Publius

[生]前185頃.カルタゴ
[没]前159頃
ローマの喜劇作家。奴隷としてローマに送られ,元老院議員テレンチウス・ルカヌスの家で教育を受けて解放され,才能を認められてスキピオのサークルなどから保護と助言を受けて劇作に従事。作品は『アンドロスの女』 Andria,『ヘキュラ』 Hecyra,『自虐漢』 Heautontimorumenos,『去勢奴隷』 Eunuchus,『フォルミオー』 Phormio,『兄弟』 Adelphiの6編 (前 166~160上演) で,すべて現存。ギリシア新喜劇,特にメナンドロスに範をとったが,プラウツスとは異なり上品軽妙で,教養ある上流階級の趣味に合っていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む