スキピオのサークル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スキピオのサークル」の意味・わかりやすい解説

スキピオのサークル

前2世紀中頃のローマで,小スキピオのまわりに集った当時最高の教養人たちのサークル。指導者は彼と,その親友でストア哲学造詣のゆえに「賢者」と呼ばれたラエリウスの2人で,ともにすぐれた雄弁家。彼らはギリシア文化の信奉者で,その移入を考え,両文化の融合を目指した。ギリシアの歴史家ポリュビオスがこれに尽力し,ストア派のパナイチオスはこのサークルの哲学と政治思想に決定的影響を与えた。風刺詩サトゥラの詩人ルキリウス,喜劇作家テレンチウスもこれに属した。キケロがこのサークルの人々を再三その対話篇に登場させている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む