アンドロスの女(読み)アンドロスノオンナ(その他表記)Andria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンドロスの女」の意味・わかりやすい解説

アンドロスの女
アンドロスのおんな
Andria

ローマテレンチウス喜劇。前 166年上演。ギリシアメナンドロスの2つの戯曲に基づく処女作身元不明の女を愛して子供を生ませたアテネの青年アンフィルスが,父に他家の娘との結婚を要求されて困り果てているときに,愛する女の素性家柄が判明してめでたく結婚するという新喜劇の常套的な筋書に,もう一つ別の恋愛を組合せて,事件葛藤を一層おもしろくしている。

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世界大百科事典(旧版)内のアンドロスの女の言及

【ローマ演劇】より

…彼は前159年に旅の途中で死去したため,6編の作品しか残されていない。その中では《アンドロスの女Andria》《フォルミオPhormio》などが有名である。テレンティウスの作風はプラウトゥスのそれよりも洗練されたものであり,その芝居は大衆的なものというよりはむしろ少数の文学サークルのために書かれたといえる。…

※「アンドロスの女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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