デュープレックス(読み)でゅーぷれっくす(その他表記)duplex

翻訳|duplex

デジタル大辞泉 「デュープレックス」の意味・読み・例文・類語

デュープレックス(duplex)

双方向通信用線路、または双方向通信方式のこと。→シンプレックス
信頼性向上のために用いた2台のコンピューターうちの1台。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デュープレックス」の意味・わかりやすい解説

デュープレックス
でゅーぷれっくす
duplex

上限をルーフ衝上(しょうじょう)断層下限をフロアー衝上断層で境され、その中で地層が瓦(かわら)を斜めに重ねたように、小規模な衝上断層によって次々と重なっている構造のこと。デュープレックスという名称は、北アメリカの2階建ての集合住宅に由来する。屋根(ルーフroof)と床(フロアーfloor)があり、部屋(地層)が二つ重なっていることから地質用語に転用された。デュープレックス内の、それぞれ断層で囲まれたブロックはホースhorseという。

 デュープレックスの部分では、地層が衝上断層によって重なるために、全体として短縮し厚くなる。造山帯前縁部の衝上断層帯で厚い集積体をつくったり、海溝充填堆積物(かいこうじゅうてんたいせきぶつ)が付加するときの底付け作用で形成されることが知られている。なお、横ずれ断層に伴うものは横ずれデュープレックス正断層に伴うものは伸張デュープレックスとよばれる。これらと区別する必要がある場合は、衝上断層に伴うデュープレックスは衝上デュープレックスとよばれることがある。

[村田明広]


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