変位の方向が断層面の走向に平行、または、ほぼ平行な断層。断層面は垂直か、非常に高角度であることが多い。断層の両側のブロックが互いに横方向にずれるためにこの名前が使われることが多いが、走向移動断層、横すべり断層とよばれることもある。断層を挟んで向こう側のブロックが右方向に移動したときは右横ずれ断層、左方向に移動したときは左横ずれ断層という。別の表現をすると、断層をまたいだとき、またいだ先のブロックが右方向に移動していたら右横ずれ断層で、反対側からまたいでも同じになる。日本で地震断層として知られている左横ずれの根尾谷(ねおだに)断層や1995年(平成7)に兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を引き起こした右横ずれの野島断層は、傾斜方向の移動成分が横ずれ成分の半分ほどで、実際には斜めずれ断層なのだが、単に横ずれ断層として扱われることが多い。
断層面の傾斜が垂直に近く、断層破砕によって浸食されやすくなっているため、大規模な横ずれ断層は直線的な谷地形を作ることが多い。右横ずれの中央構造線活断層系が、徳島県の吉野川や和歌山県の紀ノ川のような直線的な谷地形をつくっているのはその好例である。二つのプレートが横ずれ断層で接するときはトランスフォーム断層とよばれ、北アメリカ西海岸のサンアンドレアス断層やニュージーランド南島のアルパイン断層、大西洋中央海嶺をずらす多くの断層などが知られている。
[村田明広]
「断層」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これらの断層はいずれも傾斜移動成分をもつものであり,縦ずれ断層(傾斜移動断層)に区分される。走向移動の卓越する断層(図2-c)を横ずれ断層または水平ずれ断層(あるいは走向移動断層)と呼ぶ。なお,これを水平断層と呼ぶむきもあるが,断層面の傾斜が垂直な断層を垂直断層ということがあり,水平断層という用語は断層面が水平であるとの誤解を生じうるので使わないほうがよい。…
※「横ずれ断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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