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トライデントSLBM とらいでんとSLBM/とらいでんとえすえるびーえむTrident Submarine Launched Ballistic Missile

知恵蔵の解説

トライデントSLBM

米海軍のオハイオ級戦略潜水艦に搭載されている弾道ミサイル。米空軍が運用する陸上配備のミニットマンIIIICBM(大陸間弾道ミサイル)、米空軍の有人爆撃機(B-52HとB-2A)と共に、米戦略核攻撃力の3本柱を構成している。3段式固体燃料型で、最大射程は7400km。W76またはW88水爆弾頭を最大12発装備できるが、米ソ戦略兵器制限条約(START)で最大装備数を8発に制限した。1隻に24基のトライデントD-5が搭載される。2006年2月に公表された米軍戦力構成の4年次見直し(QDR)によって、1隻当たり2基のトライデントの弾頭を通常(炸薬)型に換装し、重防護施設や地下施設の破壊、あるいはテロリストの会議場所のような、短時間の内に攻撃せねばならない目標の攻撃手段として使われる方針が打ち出された。発射後30分以内に目標に到達できるため、攻撃指令を受けてから1時間以内に目標の攻撃ができ、また爆弾よりもはるかに大きい貫徹力(地中突入能力)を持つ。02年から開発実験が進められ、2年以内の実用化が可能とされたが、発射に当たって(ロシアや中国には)通常弾頭搭載型と核弾頭搭載型の区別が付け難いために核攻撃と誤解される危険性から、米議会は08年度の予算要求1億7500万ドルを承認せず、代わりにミノトール打ち上げロケットに貫徹型通常弾頭を装備する型や無人機(UAV)を搭載する型など、各種のPGS(Prompt Global Strike)手段の研究が続けられている。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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