トラフコウイカ(読み)とらふこういか

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トラフコウイカ
とらふこういか / 虎斑甲烏賊
[学]Sepia pharaonis

軟体動物門頭足綱コウイカ科のイカ。きわめて大形になる種で、外套(がいとう)(胴)長36センチメートル、体重4キログラム以上になる。胴の背側には鮮やかな虎斑(とらふ)模様があり、甲(貝殻)は長楕円(ちょうだえん)形で、とくに内円錐(えんすい)にU字状の厚い滑層をかぶっているのが特徴である。腕の吸盤は4列であるが、触腕の吸盤は8列で、中央の3、4列は他のものより大きい。インド洋、西太平洋に広く分布し、南西日本でもとれる。1970年代にアデン湾方面から大量にとられ、モンゴウイカあるいはアデンモンゴウという市場名で取引された。[奥谷喬司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のトラフコウイカの言及

【モンゴウイカ(紋甲烏賊)】より

…他の多くのコウイカ類の背側の斑紋は縞模様なのに,カミナリイカは眼状紋(目玉模様)をもつところからこう呼ばれた。しかし,現在はアフリカ西岸から遠洋トロールでとられるヨーロッパコウイカSepia officinalisや,アデン湾のトラフコウイカS.pharaonisなど大型種にすべてモンゴウイカの名が流用され,実体は不統一である。カミナリイカ【奥谷 喬司】。…

※「トラフコウイカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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