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イカ Ica

翻訳|Ica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イカ
Ica

ペルー中南部,イカ県の県都。首都リマの南南東約 270kmにあり,イカ川にのぞむ。標高約 400m。 1563年建設。ワタとブドウの栽培を中心としたイカ川河谷の灌漑農業地帯の中心地で,ぶどう酒綿織物綿実油などの製造が盛ん。特に「ピスコ」と名づけられたブランデーは有名。市内には国立サン・ルイス・ゴンサガ大学 (1961) や博物館がある。パンアメリカン・ハイウェーが通り,太平洋岸の外港ピスコまで鉄道が通じる。人口 15万 2300 (1990推計) 。

イカ
Decapoda; squid; cuttle fish

軟体動物門頭足綱十腕形目の動物の総称で,矢石目,コウイカ目,ツツイカ目の3類を総括したもの。体長は,触腕を含めて 2.5cm (ヒメイカ) ~15.25m (ダイオウイカ ) 。胴,頭,腕の3部から成り,頭は胴と腕との間にある。胴は鐘形で先端がとがり,背面左右両側に鰭があり,種によっては胴の両側全長に及ぶこともある。胴は外套膜が肉質になったもので,その背面中央にコウイカなどでは石灰質の厚い甲が,スルメイカなどでは薄くて軟らかい甲がある。これは貝殻の変形したもので楕円形・葉状形・槍形など分類群によって異なる。胴と内臓との間に外套腔があり,この中に水を入れ,頭の腹面にある漏斗から射出してその勢いで反対方向へ進む。頭の左右両側には大きな眼がある。また腕に囲まれて口がある。口は筋肉質の球でその内部にキチン質の硬くて鋭くとがった上・下顎板 (からすとんびと呼ばれる) があり,これで餌を噛切る。さらに口球内部にある小歯が紐状に並んだ歯舌で細かく噛み砕く。砕かれた餌は頭蓋軟骨中央を貫通する。食道 (嗉嚢) を通って胃へ送られる。胃は筋肉質で,中腸腺 (肝臓) の輸管が開き,ここで消化する。肛門は外套腔内の漏斗基部に開く。その上には墨汁嚢も開いている。また,食道を囲んで脳が発達し,頭蓋軟骨がこれらを保護している。鰓は1対。腕は口を囲むように8本あり,先端方向へ細くなり,内側に短い柄のある吸盤が通常ジクザクの2列に並ぶ。さらに第3,4腕の間に他の腕より長い触腕があり,これを伸ばして餌を捕獲する。雌雄異体で,通常雄の第4腕は交接腕となり,その先端の吸盤が乳頭状に変形し,ここで精子の入った精莢を保持し,交接のとき精包を雌の周口膜にある精座に付着させる。卵は卵黄を多く含み,他の貝類のような螺旋分割ではなく,盤割をする。産卵は,卵を寒天質の卵嚢に入れて地物に付着させるもの (コウイカなど) と,海中に浮遊性卵塊として放卵するもの (スルメイカなど) とがある。すべて海産で,浅海性のものは皮膚の色素細胞の収縮・散大で体色を急速に変えることができ,一方深海性のものは体が軟らかで,発光するものが少くない。また浮遊性のものは半透明の寒天質状になっている。水産上重要な種が多く,上述の種のほかにカミナリイカホタルイカヤリイカケンサキイカアオリイカなどが知られている。 (→タコ )  

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デジタル大辞泉の解説

イカ(Ica)

ペルー南西部の都市。イカ県の県都。首都リマの南約320キロメートルのイカ川沿いに位置する。16世紀、海岸砂漠のオアシス都市として建設された。ブドウの栽培が盛んで、ワインやピスコの産地として有名。イーカ

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百科事典マイペディアの解説

イカ

軟体動物頭足綱のうち,現生ではコウイカ目,ツツイカ目を総称。コウイカコブシメなどの含まれるコウイカ類,ヤリイカ,ケンサキイカなどの閉眼類,ホタルイカスルメイカダイオウイカなどの開眼類に分けられる。

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食の医学館の解説

イカ

《栄養と働き》


 イカは、甲のあるコウイカ類と、甲のないツツイカ類に分類されます。コウイカ類はコウイカ、モンゴウイカスミイカなど、ツツイカ類はヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカ、アカイカなどがあります。ほかに、7cmくらいの小型のイカで丸ごと食べられるホタルイカがあります。
○栄養成分としての働き
 イカのたんぱく質は魚よりやや少なめですが、組成のよいたんぱく質で、脂質は少ないので低カロリーの食材といえます。ダイエットをしている人や、糖尿病、心臓病などエネルギー制限を必要とする人は安心して食べることができます。
〈タウリンが豊富なので生活習慣病の人も安心〉
 コレステロール値は高めですが、イカにはタウリンも豊富に含まれています。タウリンは、血中のコレステロール値を下げ、血圧を正常に保ち、中性脂肪を少なくする作用があります。また、心臓からでてゆく血液の量をふやし心筋の収縮力を高めるので、うっ血性心不全を防ぐ働きもあります。そのため、コレステロール値が高めな人も週に1度くらいは食べても大丈夫です。
 ほかに、発育を促進し、味覚を正常にする亜鉛(あえん)や、血行をよくし、脳神経の働きを助けるナイアシン、細胞の再生やエネルギー代謝をうながすビタミンB2を含みます。
 イカ墨(すみ)には、ムコ多糖体(たとうたい)とペプチド複合体が含まれるので、抗がん作用があるのではないかと注目されています。ビタミンEも豊富で、ナイアシンとともに血行をうながします。
〈丸ごと食べられるホタルイカは目の疲れ、肌荒れに有効〉
 ホタルイカは、内臓ごと食べられる、ビタミンA・B群が高水準に含まれます。肌荒れや目の疲れ、ストレス、かぜなどに効果的です。
○漢方的な働き
 漢方ではイカ墨の補血作用を生かし、粉末は狭心症(きょうしんしょう)に用います。甲は生理不順に生かし、出血性疾患の止血剤に用います。

《調理のポイント》


 イカの甘みはグリシン、アラニン、ブロニンなどのアミノ酸によるものです。この味をおいしくいただくためには、できるだけ鮮度のよいものを選ぶこと。黒褐色の表皮に小さな斑点があり、明滅していて、透明感のあるものが新鮮です。
 スルメイカは一般的に使われますが、アカイカは冷凍フライ、ヤリイカは糸造り、アオリイカは刺身などに使われます。ほかに焼いても、煮ても、炒めても、サラダなどにも幅広く利用できます。ただし、イカは加熱しすぎると身がかたくなるので、さっと煮る、さっとゆでることが原則。油であげるときは、油ハネを防ぐためにふきんやペーパータオルで水気を十分取り除きましょう。塩辛(しおから)は新鮮なイカのみ使います。自家製の場合は、日もちしないので早めに食べきるようにしましょう。
 旬(しゅん)は、アカイカやアオリイカ、スミイカが秋~冬、コウイカは晩春~初夏、スルメイカやアオリイカは1年中出回っています。
○注意すべきこと
 アレルギー体質の人はじんま疹(しん)がでたり、胃痛、腹痛を起こすことがあります。
 ホタルイカは全体食(内臓ごと食べる)なので、その分プリン体を多く含みます。痛風(つうふう)や血中の尿酸値が高い人は、食べすぎないようにしましょう。なお生食する際は、体調に注意して食べるようにしてください。

出典 小学館食の医学館について 情報

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

イカ[水産]
いか

東北地方、青森県の地域ブランド。
八戸漁港などで水揚げされている。青森県内全域で捕れるが、主なものはスルメイカ(真イカとも呼ばれる)・アカイカ・ヤリイカの3種類。特に八戸港はイカの水揚げ日本一として知られる。青森では「漁り火」で有名なイカ釣り漁業が一般的。その他、底曳き網・まき網・定置網などで漁獲されている。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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