トリアムシノロン(その他表記)triamcinolon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリアムシノロン」の意味・わかりやすい解説

トリアムシノロン
triamcinolon

副腎皮質ホルモンに含まれるグルココルチコイドから誘導,合成されたステロイドである。力価ではデキサメサゾンにやや劣るが,強力な抗炎症作用をもち,他の作用や副作用もデキサメサゾンと同様である。臨床的にも同様に慢性関節リウマチリウマチ熱膠原病アレルギー性疾患などに広く用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のトリアムシノロンの言及

【コルチゾン】より

…そのため,共存する塩貯留作用(鉱質コルチコイド作用)をできるだけ抑え,かつ抗炎症作用をさらに増強することが要求され,多種類の合成副腎皮質ホルモンの研究が進められた。二重結合の導入によりプレドニゾン,プレドニゾロン,さらにフッ素と水酸基の導入でトリアムシノロン,水酸基の代りにメチル基を入れたデキサメサゾンなどの強力な化合物が使用されるようになった。注射剤として,効力持続のために,これらの水不溶性誘導体の懸濁液,ショックなどの緊急時に対して水溶性誘導体の水溶液がある。…

※「トリアムシノロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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