ドナツス派(読み)ドナツスは(その他表記)Donatists

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドナツス派」の意味・わかりやすい解説

ドナツス派
ドナツスは
Donatists

4世紀初頭北アフリカのキリスト教会に出現した一派。その指導者ドナツスの名による。迫害による背教司教および司祭の行う秘跡を無効とする立場から厳格な教会生活を主張し,ローマ教会の腐敗を攻撃するこの派の運動はディオクレチアヌス帝による大迫害以来アフリカの民衆の間に起っていた反ローマ感情と結合して,一時は全アフリカの教会を風靡 (ふうび) し,また民衆暴動に発展するなど社会的混乱の様相を呈した。ドナツス派の教理は,411年カルタゴ会議でアウグスチヌスの批判に敗れ,ドナツス派は離教した。この論争はのちのカトリック正統信仰の樹立に大きな役割を果した。

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