米国ドルとの自国通貨の交換レートを一定に保ち、事実上ドルに連動させる通貨制度。香港ドルの交換レートがほぼ1ドル=7.8香港ドルに維持されているのが典型例である。為替変動幅をごく狭い幅におさえることによって、また通貨バスケット制度により、アジアではドル・ペッグ制をとる国が多かったが、1997年のアジア通貨危機発生で、いずれも変動相場制度への移行を余儀なくされた。しかし香港ドルのペッグ制は、香港当局の強い姿勢で維持された。南米でもブラジル、アルゼンチンがドル・ペッグ制をとっていたが、ブラジルは99年1月の通貨危機で変動相場制へ移行。アルゼンチンは「完全ドル化」の検討を表明している。
[大井 誠]
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