為替変動幅(読み)かわせへんどうはば(英語表記)range of fluctuation in the exchange rate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

外国為替相場に許される平価に対する一定の変動幅。国際通貨基金 IMF体制では,各加盟国の通貨の平価は金または 1944年7月1日現在の量目および純分を有する米ドルによって表示され,各加盟国はこの平価を中心に対米ドル相場を一定のマージン内 (協定によれば上下各1%,実際は上下各 0.75%とした国が多い) に維持することを義務づけられていた。その後 58年西ヨーロッパ諸国の通貨の交換性が回復された頃からアメリカの経済力が相対的に低下するなかで米ドルの信認がゆらぎだし,その結果 71年末ワシントン D.C.の十ヵ国蔵相会議でスミソニアン合意と呼ばれる多角的通貨調整が行われ,為替変動幅も 2.25%に拡大された。しかしこのスミソニアン合意以降も日本,西ドイツなどの黒字基調は依然として強く,ドル不安を解消するにはいたらず,73年初めドル危機激化によって主要国通貨は全面フロートに移行したため,スミソニアン合意に基づく 2.25%の変動幅も意味を失うことになった。

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