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ナツメ(棗) ナツメZizyphus jujuba var. inermis; jujube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナツメ(棗)
ナツメ
Zizyphus jujuba var. inermis; jujube

クロウメモドキ科の落葉低木または小高木。枝は細長く長いとげをもつ。葉は小枝に互生し,長楕円形ないし卵状披針形。4~5月,葉腋に2~3個ずつ淡黄色の小花をつける。果実は円形,長円形または卵形で,短い柄をもち,硬い1核がある。熟果は暗赤褐色,果肉は白または淡黄褐色で甘ずっぱく9~10月に熟する。ヨーロッパ南部からアジア東部に原産するサネブトナツメ Z. jujubaから改良された栽培変種である。中央アジアや中国では紀元前より栽培され,地中海沿岸地帯に多い。日本には奈良時代にすでに記録があり,江戸時代には広く栽培されたらしい。生食のほか菓子,料理に用い,また利尿,強壮など多くの漢方処方に配合される。多くの栽培品種がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナツメ【ナツメ(棗) common jujube】

クロウメモドキ科の落葉高木で,地中海沿岸,中国では古来からの重要果樹。中国原産と推定され,高さ10mにも達し,枝にとげがある。初夏,淡黄色の小花を多数葉腋(ようえき)につけ,球形から長球形で熟すと暗赤褐色になる果実をつける。秋に熟し,中に1個の核があり,1果2g前後。中国華北で大栽培があり,品種は300以上もあり,脆棗(ぜいそう),牙棗(がそう)などが有名で,種子なし品種もある。根から発生した新梢を根つきで切断し,または根挿し苗木をつくる。

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