ナノメトロロジー(読み)なのめとろろじー(英語表記)nano-metrology

知恵蔵 「ナノメトロロジー」の解説

ナノメトロロジー

ナノ(10億分の1の意味)という国際単位系の中の接頭語を用いた用語「ナノテクノロジー」は、技術用語としても一般化されて、国家プロジェクトの中にも頻繁に採用されている。計測計量の分野でも早くから、ナノメトロロジーとして微小領域での時間、長さ・幾何学量、質量、化学分析などの分野で重要視されてきた。特に材料創生に関わる微粒子の計測や半導体チップの三次元的寸法・形状の評価において、ナノグラム(ng)、ナノメートル(nm)などの単位での信頼性が求められている。近年では、さらに小さいピコ(1兆分の1)グラム、フェムト(千兆分の1)秒なども聞かれるようになり、技術の進展の速さがうかがえる。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android