ニッケロセン

化学辞典 第2版 「ニッケロセン」の解説

ニッケロセン
ニッケロセン
nickelocene

ビス(η5-シクロペンタジエニル)ニッケル(Ⅱ)ともいう.Ni(C5H5)2組成式をもつニッケル化合物ジエチルアミンのような塩基の存在下でシクロペンタジエン塩化ニッケル(Ⅱ)とを反応させることにより合成される.フェロセンと同様,ニッケル原子が二つのシクロペンタジエニル環にはさまれた構造をしている.固体.融点171~173 ℃.ニッケロセンはフェロセンに比べてシクロペンタジエニル環と金属との結合距離が長く,フェロセンより不安定で化学反応性に富み,環への付加反応を受けやすい.[CAS 1271-28-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android