ニーラカンタシャーストリ(英語表記)K.A.Nīlakanta Śāstri

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ニーラカンタ・シャーストリ
K.A.Nīlakanta Śāstri
生没年:1892-1975

インドの歴史家。マドラス大学で学び,1929年から同大学の歴史学教授として南インド史を開拓し,大きな業績を残した。47年退職後,マイソール大学教授,ユネスコ伝統文化研究所長を歴任した。多数の著書のうち,チョーラ史の画期的な研究は有名であり,ビジャヤナガル史資料編集,南インドと東南アジアの交流史研究も重要である。また《南インド史A History of South India》(1958)は南インド史概説として版を重ねて定評あるものであり,晩年には南インドの宗教文化史について数冊の啓蒙的な概論を著した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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