ノウ(ナウ)・ふくろ・つつむ(漢字)

普及版 字通 の解説


22画

[字音] ノウ(ナウ
[字訓] ふくろ・つつむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は襄(じよう)。襄は古く泥母(でいぼ)(語頭音n)の音であった。上部(たく)と同じく、(ふくろ)の口を括った形。〔説文〕六下に「(ふくろ)なり」、また前条のに「なり」とあって互訓。〔詩、大雅、公劉〕は都作りのことを歌うもので、「廼(すなは)ち糧(こうりやう)を裹(つつ)む (たく)にに」の〔毛伝〕に「小なるをと曰ひ、大なるをと曰ふ」とする。〔漢書、刑法志、注〕に底あるを、底無きをとしている。の初形は東。(こう)はそれにそれぞれ声符を加えた形で、みな東を基本とする字。東は上下を括って包みとする形である。

[訓義]
1. ふくろ、底のあるふくろ、大きなふくろ。
2. つつむ、ふくろに入れる。
3. 攘(じよう)と通じ、はらう。

[古辞書の訓]
和名抄 布久路(ふくろ) 〔名義抄 フクロ・ツツム

[熟語]

[下接語]
・印・懐・革・括・琴・錦・懸・行・香・沙・砂・財・詩・酒・錐・装・担・探・知・智・土・背・飯・被・氷・布・米・薬・油・壅

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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