ハイ・ファンタジー(読み)はいふぁんたじー

世界大百科事典(旧版)内のハイ・ファンタジーの言及

【ファンタジー】より

…明確な定義としてはこれが最初で,その後の幻想文学全般の活性化によって今日では,(1)幻想文学一般のうち怪奇や恐怖を主題としない作品,(2)SFのうち科学的論理性にこだわらぬ自由な発想によった作品,(3)舞台を現実ではなくまったく架空の神話的世界にもとめ,その中でかつての英雄冒険譚を展開させた作品,がファンタジーと呼ばれる。とりわけ(3)にはトールキンの《指輪物語》を筆頭に,アーサー王伝説やニーベルンゲン物語を現代によみがえらせたような大作が多く,〈ハイ・ファンタジーhigh fantasy〉ないし〈ヒロイック・ファンタジーheroic fantasy〉などと呼ばれて盛んに創作されている。 日常生活に非日常的なものが紛れこむことで新たな混乱や問題が考察されうる効果,すなわち〈異化作用〉は,リアリズムとは趣を異にするファンタジーの主要な役割である。…

※「ハイ・ファンタジー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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