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ハタタテカサゴ はたたてかさごdecoy scorpionfish

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハタタテカサゴ
はたたてかさご / 旗立笠子
decoy scorpionfish
[学]Iracundus signifer

硬骨魚綱カサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚。沖縄県西表島(いりおもてじま)、ニュー・カレドニア、台湾、ハワイ、ラロトンガ島、南アフリカの海域などに分布。体はやや細長く、一様にぼんやりとした白色斑(はん)が混じった赤橙色。水深10~70メートルのサンゴ礁または砂底にすむ。体長は11センチメートルぐらいにしかならない小形種である。背びれをルアーにして(擬似餌(ぎじえ)に見せて)小魚が泳いでいるように動かし、近づいてくる魚を誘って食べる攻撃型擬態をすることで有名である。背びれの棘状(きょくじょう)部の第1棘と第2棘の間の鰭膜(きまく)が深く切れ込み、これが擬似餌の小魚の口に見え、第2棘と第3棘の間に白く縁取られた黒斑が目に見える。また、第4棘は長く伸び、これが擬似餌の背びれに相当して見える。食用にしないが、興味深い生態を見せるため水族館で飼育されることが多い。[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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