バイウス(その他表記)Michael Baius

改訂新版 世界大百科事典 「バイウス」の意味・わかりやすい解説

バイウス
Michael Baius
生没年:1513-89

フランドル神学者。バユスBajusともいう。本名ミシェル・ド・ベーMichel de Bay。ルーバン大学に学び,母校の神学教授になり,原罪義化に関するトリエント公会議の決定に反して,アウグスティヌスの反ペラギウス文書を根拠に,堕罪後の人間は神からの恩恵に対して自由でないことなどを説いた。1567年,その学説は76条に要約されて,教皇ピウス5世によって排斥された。彼の思想は,ジャンセニスムの先駆とされる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 高柳

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む