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バッカクキン(麦角菌) バッカクキンClaviceps purpurea; ergot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バッカクキン(麦角菌)
バッカクキン
Claviceps purpurea; ergot

子嚢菌類バッカクキン目バッカクキン科。ライムギオオムギ,コムギ,スズメノチャヒキカモジグサ,キツネガヤ,ササ類などに寄生し,結実の頃にその種子の部分が硬い菌核組織となる。菌核は地上に落ちて越冬し,翌年その上に 1cmぐらいの子実体を生じ,暗紫色の柄と,紫褐色ないし紅褐色の球形の頭部とから成る。この頭部には多数の被子器が埋没し,糸状の8胞子を蔵する円筒形の子嚢を多数生じる。この胞子は風で宿主植物の花に達し,ただちに発芽して菌糸は子房内に侵入する。ここに黄白色の菌糸塊をつくり,その上に分生子柄が密生する。この菌糸塊は甘い液を分泌するので昆虫が吸い,花の間に胞子が運ばれる。この分生子の発芽は急速で,その上に2次胞子を生じることもある。このようにおかされた子房が結実期になると再び菌核になる。

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