分生子(読み)ブンセイシ

栄養・生化学辞典の解説

分生子

 分生胞子ともいう.分化した菌糸(分生子菌)に生じる無性胞子の一種.

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶんせいし【分生子 conidium】

分生胞子conidiosporeともいう。菌類において,出芽や分裂などの方法によって無性的に形成される胞子のうちで,鞭毛をもたず細胞壁が比較的薄いものをいう。形成の過程で,減数分裂をともなわないので,分生子の核相は母菌糸のそれと同じである。ふつう分生子柄conidiophoreという特定の菌糸上に裸出した状態で形成されるが,分生子殻pycnidiumという囊状の構造の内部に形成されることもある。分生子は単細胞または多細胞で,形,大きさ,色,およびその形成過程はさまざまであり,菌類のうちでもとくに,有性生殖の知られていない不完全菌類では,分生子の特徴が分類の重要な基準となる。

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大辞林 第三版の解説

ぶんせいし【分生子】

菌類にみられる無性胞子の一種。分生子柄という特定の菌糸に生じる。分生胞子。

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世界大百科事典内の分生子の言及

【菌類】より

…有性生殖の結果として接合胞子を形成する。無性生殖は胞子囊胞子,あるいは分生子による。有性生殖は配偶子囊の接合にはじまり,融合した両配偶子囊が発達して接合胞子となる。…

【硬化病】より

…とくにカイコの糸状菌病についていわれるが,このうちこうじかび病は糸状菌による病気ではあるが,幼虫死体が軟化するので硬化病とは呼ばない。病原菌の分生子は昆虫の皮膚に付着して適当な温度と湿度が与えられると発芽し,発芽管は伸長して菌糸となり,昆虫の皮膚を貫通する。菌糸が血液に達すると短菌糸を形成する。…

※「分生子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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