バライプスタカ(その他表記)Balai Pustaka

改訂新版 世界大百科事典 「バライプスタカ」の意味・わかりやすい解説

バライ・プスタカ
Balai Pustaka

オランダ植民地政府がインドネシアで設立した文化事業局。この構想は1908年9月に〈原住民学校および人民の図書普及委員会〉の設立として具体化したのち,17年9月,バタビア(現,ジャカルタ)でのバライ・プスタカ(民衆文化局)の開設によって本格化した。原住民社会の文化的向上を目標に,欧米の書籍の収集と西欧文学作品のマレー語(インドネシア語)への翻訳のほか,インドネシア各地の民話,年代記等の収集と出版を行った。しかし,官製の文化活動に不満を抱く文化人は,しだいにこの活動に背を向け,《プジャンガ・バル》誌に示されるような独自の民族的文化運動を構築するようになった。このため,バライ・プスタカは,植民地時代末期以降今日に至るまで,単なる出版会社としての機能を果たすにとどまっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバライプスタカの言及

【園芸】より

…大量の切花,鉢物を合理的に生産するために優良種苗を入手し,ビニルハウスや温室をもち越冬期間を短縮する手段がとられている。新技術もとり入れられて栽培用土は赤玉土を基本とはするが,パーライト,バーミキュライト,ピートモスの利用が大きい。素焼鉢に代わってビニル鉢,木箱は発泡スチロール箱に代わり,ときには土なしの水耕栽培による切花も生産されている。…

【配合土】より

…配合土に利用する資材は理化学性がすぐれているだけでなく,病虫害のおそれがなく,軽くて,しかも安価で大量に入手できるものでなければならない。そこで,砂,腐葉土,ピートモス(湿地にミズゴケが堆積してできた泥炭),バーミキュライト(ある種のケイ酸塩鉱物をごく短時間,1000℃で加熱したもの),パーライト(火山岩の一種を1000℃前後の温度で焼いたもの),おがくずなどを用いることが多い。これらの資材の配合割合は栽培者の経験によって決めていたが,近年では,多くの種類の植物に共通して利用できる配合土の調製法が考案されている。…

※「バライプスタカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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