バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン-パウ病院(読み)バルセロナのカタルーニャおんがくどうとサンパウびょういん

世界遺産詳解 の解説

バルセロナのカタルーニャおんがくどうとサンパウびょういん【バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン-パウ病院】

1997年に登録、2008年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)。スペイン北東部、カタルーニャ地方バルセロナ州の州都バルセロナにある。カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院は、サグラダ・ファミリア教会などで知られるスペインの世界的な建築家アントニ・ガウディと同時代の建築家ルイス・ドメネク・イ・モンタネル(1850~1923年)によって、モデルニスモ(バルセロナを中心に、19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した、フランスではアールヌーボーと呼ばれる芸術様式・芸術運動)の様式で建設されたもの。カタルーニャ音楽堂は、1905年から1908年にかけて建設されたコンサートホール。内部にはステンドグラスの施された天井などがあり、20世紀初頭のバルセロナにおいてモデルニスモの代表作とされている。サン・パウ病院は、1902年から1930年にかけて建築された、ドームを持つレンガ造りのムデハル様式(イスラム建築と西洋キリスト教建築が融合したスペイン独特の建築様式)を取り入れた豪華な建造物である。◇英名はPalau de la Música Catalana and Hospital de Sant Pau, Barcelona

出典 講談社世界遺産詳解について 情報