バンクシー

共同通信ニュース用語解説 「バンクシー」の解説

バンクシー

神出鬼没芸術家英国南西部出身の男性という説が有力だが、女性説や複数説もある。鋭い社会風刺画で知られ、イスラエルパレスチナ分離壁に、風船を手に空に昇って壁を越えようとする少女を描いた作品が有名。2005年、ロンドン大英博物館に自分の作品をこっそり展示し、3日間、誰にも気付かれなかった。作品はその後、正式に展示されることに。昨年10月、ロンドンでの競売で自分の絵が約1億5千万円で落札された直後、額縁内にあらかじめ仕掛けておいたシュレッダーで絵を細断し「アート史上最も大胆ないたずら」と話題になった。

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知恵蔵mini 「バンクシー」の解説

バンクシー

英ロンドンを中心に活動する覆面アーティスト。世界各地の街に現れて建物の壁などに社会風刺的なグラフィティアートを描くなど、ゲリラ的なアート活動を行っている。2005年に自身の作品を世界各国の有名美術館に無断で展示したことで、一躍、名を知られるようになった。10年には自ら監督を務めたドキュメンタリー映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」が第83回アカデミー賞ドキュメンタリー長編部門にノミネートされ、15年にはディズニーランドを風刺した期間限定のテーマパーク「ディズマランド」を英国でプロデュースするなど、多彩な才能を発揮している。14年には、米ニューヨークでのバンクシーのゲリラ展示を追ったドキュメンタリー映画「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」(監督クリス・モーカーベル)が公開され、注目を集めた(日本公開は16年)。

(2016-2-2)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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