パイロキシリン(読み)ぱいろきしりん(その他表記)pyroxylin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パイロキシリン」の意味・わかりやすい解説

パイロキシリン
ぱいろきしりん
pyroxylin

ニトロセルロースのうち、硝化度(窒素含量百分比)11.5%までのものの総称。エーテルとアルコールの混合物に溶かしたものをコロジオンとよび医療用被膜剤に用いられる。

 そのほか、酢酸エステルなどの溶剤に溶かし、樹脂、可塑剤、顔料などを加えたものをパイロキシリン(ニトロセルロースラッカー)とよび、1855年にイギリスのA・パークスによって商品化された(商品名パークシンParkesin)。パイロキシリン75%、樟脳(しょうのう)25%からなる固溶体をセルロイドとよび、可塑剤に用いられるが、燃えやすく、劣化しやすい難点があり、現在では利用例が少なくなった。

[加治有恒]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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