ヒナノシャクジョウ(雛の錫杖)(読み)ヒナノシャクジョウ(英語表記)Burmannia championii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒナノシャクジョウ(雛の錫杖)
ヒナノシャクジョウ
Burmannia championii

ヒナノシャクジョウ科の多年草。東南アジアに分布し,日本では本州の千葉県以西,南日本にまれに自生し,深山の暗い森林内に生える。腐生植物で茎は直立し,白色で高さ3~15cmになる。根茎はやや球状にふくらむ。葉は鱗片葉だけでまばらにつく。花は白色で8~10月茎の先に2~10個開く。萼片は3枚,花弁も3枚で非常に小さく突起状にみえる。分類学上はラン科近くにおかれる特異な群である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android