翻訳|saprophyte
植物のうち,独立で生活できるだけの栄養物を合成することができず,他物に寄り付いて栄養を得るものを他養というが,寄り付くものが死んだ有機物である場合を死物寄生または腐生saprophagyといい,そのような植物を腐生植物という。ただし,高等植物には真の腐生植物はなく,腐生的な菌根から養分をとる菌根植物で,正確には腐生菌類に寄生する植物である。典型的な腐生植物は菌類にのみみられる。寄り付く宿主が生物であるものは寄生植物といわれるが,寄生と腐生の間に判然たる差がない場合もある。冬虫夏草のうちには宿主が生きている間に寄生していて,死んでからも腐生的に寄り付いている例もある。細菌類のうちに生物の死体に寄り付いて有機物を分解するものがあるが,これも腐生の一種であり,動物と並んで自然界の物質循環のうちで分解者として重要なはたらきをしている。
執筆者:岩槻 邦男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
葉緑素をもたないため光合成を行わず、かわりに有機物を吸収して生活する植物。死物寄生植物ともいい、従属栄養植物の一つとして扱われる。かつては細菌や菌類からなる腐生菌もこれに含まれたが、現在では菌類が独立の生物界を構成するという考えから、こうした性質をもった種子植物をさして使われる。イチヤクソウ科の白色透明なギンリョウソウやラン科のツチアケビ、オニノヤガラなどが代表的である。昔は、森林の腐植土の有機物を直接吸収していると考えられてきたが、実際には根や地下茎に担子菌の菌糸を入れ、その内容物から有機物を得ている菌根植物である。したがって菌に寄生している植物と考えることもできる。
[斎藤 紀]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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