ピアノ奏法(読み)ピアノそうほう(その他表記)pianoforte playing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピアノ奏法」の意味・わかりやすい解説

ピアノ奏法
ピアノそうほう
pianoforte playing

ピアノの機構や作曲様式に合せて考えられた演奏技法。チェンバロやクラビコードの奏法から発展,継承されたものが,18世紀中頃 C.P.E.バッハの奏法書において集大成された。それ以後ピアノが楽器として完成されると,ベートーベンがそれまでのチェンバロ風なレガート奏法に劇的な表現を加えたり,K.チェルニーや M.クレメンティがその練習曲集を通じて,それまでのフィンガー・テクニックに対して手首や肘の関節を使う奏法を示し,平均したタッチと効果的なオクターブ奏法などを生み出した。さらにショパンやリストは,腕全体の柔軟な打鍵法の案出によりロマンティックで繊細,華麗なタッチを可能にした。 19世紀後半以後は,腕の力を抜いて自由にし,その重力を効果的に用いる奏法が研究されている。

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