ピオ・クレメンティノ美術館(読み)ピオ・クレメンティノびじゅつかん(英語表記)Museo Pio Clementino, Città del Vaticano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ピオ・クレメンティノ美術館
ピオ・クレメンティノびじゅつかん
Museo Pio Clementino, Città del Vaticano

バチカン市国の美術館(→バチカン美術館)。教皇クレメンス14世(在位 1769~74)が創設し,ピウス6世(在位 1775~99)が完成させた。1773年公開。八角内庭を中心に,ギリシア十字室,ミューズ室,動物室,胸像室,ロトンダ,ロッジア,シモネッティ階段などからなる建物に,古代ギリシア・ローマ時代の彫刻とその模作,陶器その他の工芸品を所蔵している。おもな所蔵作品はプラクシテレス作『クニドスアフロディテ』(前350頃,ローマ時代模作),アポロニオス作『ベルベデーレのトルソ』(前1世紀中頃),『ラオコーン群像』(前150~前50頃)。

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