化学辞典 第2版 「ピクラート」の解説
ピクラート
ピクラート
picrate
【Ⅰ】ピクリン酸の塩類の総称.各種の金属塩のほかに有機塩基との塩が存在する.金属塩類は一般に爆発性が高い.ピクリン酸と各種のアミンは1:1の塩を生成する.花火や爆薬などに用いられる.【Ⅱ】芳香族炭化水素,芳香族エーテルなどは,ピクリン酸と1:1の分子化合物を生成し,これもピクラートと称する.これらの化合物は,有機化合物の確認などに用いられる.たとえば,ナフタレンピクラートC10H8・C6H3N3O7は融点149.5 ℃.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報