フィスクス(その他表記)fiscus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィスクス」の意味・わかりやすい解説

フィスクス
fiscus

ローマ皇帝資金。帝室財庫と訳される。元来は籠を意味したが,当時は籠に貨幣を貯蔵したことから転じて勘定ないし資金をさすにいたり,共和政期には個人の資金,特に属州総督の管理する資金を意味した。さらに皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) の時代からは皇帝の自由にしうる公的・私的資金,およびこれらを管理する財務機構,またその長官もこう呼ばれた。その収入源については諸説あり,皇帝管轄属州からの収入,国民からの贈与遺産などとされる。 (→パトリモニウム )  

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世界大百科事典(旧版)内のフィスクスの言及

【ローマ】より

…共和政期の関接税には,関税と5%の奴隷解放税が知られている。 元首政期になると,元老院管轄属州からの収益は従来通りサトゥルヌス国庫(アエラリウム・サトゥルニaerarium Saturni)に入ったが,皇帝管轄属州からの収益や国有地あるいは新設の税などの収益は皇帝金庫(フィスクスfiscus)に入った。間接税は帝政期に種類が多くなった。…

※「フィスクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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