フィッツ(読み)ふぃっつ(英語表記)Reginald Heber Fitz

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィッツ」の意味・わかりやすい解説

フィッツ
ふぃっつ
Reginald Heber Fitz
(1843―1913)

アメリカの病理学者。ハーバード大学卒業後、ウィーンベルリン病理学を研究し、帰国後母校の病理学教授とマサチューセッツ総合病院の病理部長となる。臨床を兼務し、臨床症状と剖検所見を比較検討し、主として腹部疾患、とくに急性虫垂炎膵臓(すいぞう)炎の研究をした。従来の「盲腸炎」「盲腸周囲炎」にかわり、「虫様突起炎」(虫垂炎)の病名を用い、また急性膵臓炎を、出血性、出血化膿壊疽(かのうえそ)性、広汎(こうはん)脂肪壊疽性の3型に分類した。彼の研究によって、これらの疾患に早期手術が実施されるようになった。

古川 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「フィッツ」の解説

フィッツ

FITS」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android