フライヤ精紡機(読み)フライヤせいぼうき(英語表記)flyer spinning frame

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フライヤ精紡機」の意味・わかりやすい解説

フライヤ精紡機
フライヤせいぼうき
flyer spinning frame

紡績機械一種。条を適当な太さに牽伸し,よりを与えて糸条にするもの。スピンドル軸上で回転するフライヤというガイド部分をもつ。これは糸によりを与え木管に巻取らせるためのもので2本の腕を備えており,回転のバランスをとるために一方の腕は中空になっている。その腕の下端に一定角度内を自由に旋回するプレッサーがついていて,これに糸を通す構造になっている。糸条が木管をさらに牽引するため,比較的強度のある繊維原料が必要であり,フライヤのため振動が多く高速運転ができないなどの欠点がある。おもに,毛紡績の太い羊毛やアルパカモヘア,毛編糸,麻糸紡績などに利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android