フンチュウ(糞虫)(読み)フンチュウ

百科事典マイペディア 「フンチュウ(糞虫)」の意味・わかりやすい解説

フンチュウ(糞虫)【フンチュウ】

哺乳(ほにゅう)動物などの糞(ふん)に集まる昆虫総称。普通,コガネムシ類のうち食糞性の甲虫類をさす。体長2〜50mmまで種々。頭胸部に角や瘤(こぶ)のある奇妙な形をしたものや,黄金色,青,緑,赤など美しい種類も多い。糞を土中に貯蔵して食物とし,また球状,塊状にまとめてその中に産卵して幼虫の食物とするものが一般的。糞球をつくって運搬するタマオシコガネ類(スカラベ)が有名である。ほかにマグソコガネ類,エンマコガネ類,ダイコクコガネセンチコガネなど。
→関連項目コガネムシ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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