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ダイコクコガネ Copris ochus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダイコクコガネ
Copris ochus

鞘翅目コガネムシ科の昆虫体長 20~28mm。全体黒色で光沢がある。体は丸みが強く,頭部扇形は長大な角をもつ。前胸背は,雌では前縁弧状の横隆起をもつのみであるが,雄では中央部が強く隆起し,その両側角はとがり,隆起の両側方はえぐられる。上翅には浅い縦条がある。動物の糞に集り,その下に深い孔を掘って室をつくり,幼虫を育てる。北海道,本州,九州,朝鮮,中国に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ダイコクコガネ

コガネムシ科の甲虫の1種。体長25mm内外,黒色。雄は頭頂に長い角状突起がある。日本全土,朝鮮,中国などに分布。山地の牛馬糞(ふん)に集まり,糞塊の下の土中に穴を掘って糞を運び込み,幼虫の食物とする。
→関連項目フンチュウ(糞虫)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダイコクコガネ
だいこくこがね / 大黒金亀子
[学]Copris ochus

昆虫綱甲虫目コガネムシ科ダイコクコガネ亜科に属する昆虫。日本各地に分布し、朝鮮半島、中国、モンゴルにも産する。牧場などにいて糞(ふん)を食べる。体長25ミリメートル内外。体色は黒色、楕円(だえん)形で厚みがあり、雄は頭に長い角(つの)がある。糞の下に20センチメートル前後の縦穴を掘って隠れるが、夕暮れに飛び、灯火にくることもある。秋に地中に部屋をつくり、径5センチメートルほどの糞球をいくつもつくり、頂部に卵を一つ産み込む。幼虫は球の内部を食べて育ち、そのまま中で蛹(さなぎ)となり、成虫になる。
 同属種はヨーロッパ、アジア、アフリカ、北アメリカに分布し、日本産はほかにミヤマダイコクC. pecuarius、ヒメダイコクC. tripartitus、ゴホンダイコクC. acutidensがある。熱帯域にはゾウの糞に集まるという大形のナンバンダイコクの類なども産する。ダイコクコガネ亜科Scarabaeinaeは世界に広く分布し、タマオシコガネ、ツノコガネ、エンマコガネなどの類が含まれる。[中根猛彦]

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